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バックナンバー2004年9月第1週

『ひとまねこざる』
H.A.レイ:作・絵 光吉夏弥:訳(岩波書店)

先週紹介した『ホエール・トーク』に名前がちらりと出てきたので、今週の紹介はこの本にします。

ローラ・ブッシュ アメリカ大統領夫人が来日した時、訪問した小学校でこのシリーズの中の1冊を読み聞かせされていたそうですが、この『ひとまねこざる』シリーズは、アメリカでも日本でも古くから親しまれている絵本シリーズの1つです。
原作者の死後も『おさるのジョージ』シリーズとして新刊が出るほどの人気ぶり。

よい絵本を選ぶときの基準の1つに、「成人を迎えた絵本」というものがあります。
これは出版されてから20年経った絵本という意味で、それだけ長い間人々に読み続けられてきた本は、きっとそれだけいい本だろう、ということだそうです。

『ひとまねこざる』が初めて出版されたのは1947年。
日本で翻訳されて出版されたのは1954年。
上の基準に照らし合わせてみると、出版から50年以上も読み続けられているこの本は、間違いなくいい本です。

『ひとまねこざるときいろいぼうし』に続くシリーズ2作目のこの絵本の内容は、好奇心旺盛なおさるのジョージが、動物園を抜け出していろんな場所でいろんな騒動を巻き起こす、というお話。

行く先々で問題を起こすおさるのジョージ。
何度注意されても懲りないおさるのジョージ。
それでも周りのみんなから愛されているおさるのジョージ。
この本が好きな子どもたちは、もしかしたらジョージと自分を重ねて楽しんでいるのかもしれませんね。

(文:小人店員)

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