今週紹介する2冊の本はどちらもロシアのお話です。
どちらの本にもヤギが登場します。
まずは悪いヤギのほうから。
ある日、おばあさんが麦畑に出ると、そこにはヤギが。
おばあさんが追い出そうとしても、ヤギは麦畑から出て行こうとしません。
「おいらにゃ、ガラスめだまと きんのつのがある
ひとつきすれば いちころさ!」
ヤギをどうすることもできず泣いているおばあさんに、クマが協力してくれるのですが、ガラス目玉と金の角のヤギにはかないません。
次に現れたのはオオカミ。
やはりおばあさんに協力して、ヤギを追い出そうとするのですが…。
この絵本で面白いのは、協力してくれる動物たちが、クマ、オオカミ、キツネ、というように、だんだん小さな動物になっていくこと。
対して、スズキコージ氏の描くガラス目玉と金の角のヤギは、いかにも威風堂々としていて強そうです。
さあ、みごとヤギを追い出すことができたのは、はたしてどんな動物だったのでしょうか。
(文:小人店員)