前々回『コロちゃんはどこ?』を紹介しましたが、今回もしかけ絵本の一種。
本を開くと左側には大きく顔が描かれていて、全てのページが上下2つに分かれています。
上のページ描かれている頭の部分と、下のページに描かれている顔の部分をいろいろ組み合わせることができる、という仕組み。
顔は人間だけではなく動物や鳥、ロボットなど様々。
まさに「へんしーん」する絵本です。
右側に出てくる文字の口調も
「へん」「かな」
「へん」「だよ」
など様々。
時々
「へん」「じん」
のような思いがけない言葉が飛び出したりして、読む人を楽しませてくれます。
特に、この絵本の題名にもなった
「へん」「しーん」
のページでは、突然今までの顔とは違った顔が現れてドキっとします。
とぼけているような真面目なような「へん」な表情の顔たちが面白い、めくっているだけで楽しくなってくる絵本です。
物語を楽しむ絵本ではなく、絵そのものを楽しむ絵本なので、比較的小さいお子さんもワクワクしながらページをめくれるお薦めの本です。
(文:小人店員)