今週の本は『おそらに はては あるの?』という絵本です。
この本は、1999年12月に月刊《かがくのとも》として刊行された絵本がハードカバーになって帰ってきたものです。
おそらに はてって あるのかな。
それとも、はては なくて
どこまでも どこまでも つづいているのかしら。
あなたは どちらだと おもいますか?
科学絵本を作るのはとっても難しい。
科学は大人でも難しいと感じてしまいがち。
それを子どもにも理解させようというのだから大変です。
でもこの絵本は、科学の難しい問題を子どもにも分かる簡単な言葉で鮮やかに説明しています。
「宇宙に果てはあるのか?」
この疑問に対して、子どもにも理解できるように上手に説明できるでしょうか?
この本を読めば「ああ、なるほど」と思わずうなってしまうはず。
子どもの理科離れが深刻化している昨今ですが、理科――科学は本来難しいものではありません。
科学のはじまりは、日常生活の中でふとした瞬間に浮かんでくる疑問です。
その答えを探す知的冒険の旅が科学なのです。
この絵本に限らず科学絵本をたくさん読んで、理科の好きな子どもが増えることを心から願っています。
(文:小人店員)