2007年が明けてから早くも1ヶ月が経とうとしています。
クリスマスからずっとお休みしていた『今週の本』ですが、ようやく再開です。
今年は戌年。
そして3月には高畠純さんがこちらにみえるということで、今週の本はこの本を紹介したいと思います。
「くすくすえほん」と分類されているこの絵本。
その言葉通り、思わずくすくすと笑ってしまうような絵本です。
イヌが1匹います。
そのイヌが鳴いています。
わんわん わんわん
ネコもやってきました。
ニャーゴ ニャーゴ
さらにはブタも鳴き出して…
文章は一切なく、動物の絵と鳴き声だけで構成された絵本。
動物たちが入り乱れてやかましく騒ぎ立てる様子が面白いです。
右側に描かれた絵と、左側に書かれた鳴き声が、丁度対比するように配置されていて、それが一層騒々しさを掻き立てます。
そして、ただ様々な動物が鳴いているだけの絵本かというとそうでもありません。
ストーリーというか、お話の流れのようなものが、この絵本にはちゃんとあります。
特にゾウの登場シーンがこの絵本一番の見せ所ではないでしょうか。
この『わんわん わんわん』は全国学校図書館協議会が選定した「よい絵本」に選ばれていますが、まさしく想像力と感性を育てる「よい絵本」だと思います。
(文:小人店員)