子どもの本専門店『ちいさいおうち』 HOME
お店の紹介
今月の本
子ども本屋雑記帳
読み聞かせの会
ブログ
リンク
お問い合わせ
●子どもの本屋雑記帳

バックナンバー81

詩を読もう

「今日、なにして遊んだ?」
「別に」
これが、親と子の会話?。
子供から言えば、特に話すこともない。
子供って、時としていい加減にしてほしいと思うほど話すこともある。
心に残ったすごい体験を話さずにはいられないのだ。
でも、すごいことなんか、いつも、そうそこらに転がっているものじゃあない。
こんな詩がある。
『わたしはふしぎでたまらない
青いくわの葉食べている
かいこが白くなることが。
わたしはふしぎでたまらない
たれもいじらぬ夕顔が
ひとりでぱらりと開くのが。・・・』
(金子みすゞ童謡詩集より)
『はがき、もじが こぼれておちそう』
まど・みちお少年詩集(理論社)。
本来、子供って、当たり前のことの中から驚きを、不思議さを見つける目を持っている。
こんな目をもっともっと研ぎ澄まさせたい。
あるお母さん、
「私が私の好きな詩を声を出して読むと、子供も、自分の好きな詩を見つけて読んでくれる。
二人で読み合うと楽しいですよ」
と。
詩は、何回も何回も繰り返し、声に出して読めば、作者のその時の気持ち、感動が自分の心に乗り移ってくるような気がしてくる。
『幼い子の詩集』まど・みちおを始め三十人余の詩人が、子供のために書き下ろした。
「お父さん、お母さん、どうぞ 子供たちといっしょによんで、遊んでください」
子供って、こんな関わりの中で話したくてたまらない中身が心の中にどしどし浮かんでくる。
くどうなおこの『のはらうた』もいいな。(共に童話屋)
「感動って、感じて動くと書くんだなあ」
とある詩人が詠んだ。
自分の目で見つけたワクワク、ドキドキをお母さんに、くわしく話してみよう。
(文:石川 貢)

© 2004 子どもの本専門店ちいさいおうち