
場所(早朝に日が入りやすい所)によっては、4月25日、そろそろ咲き出したハマヒルガオです。同じ海岸でも咲き出しの時期はかなり違います。
磯根のハマヒルガオ群落にはコウボウムギやコマツヨイグサなど他の植物が混じっていない純粋単純群落が特徴です。

満潮になったら波をかぶりそうな場所にもハマヒルガオ。波と一緒に写せたら面白い構図となりそうです。
11年5月に飯岡の海岸を見に行きましたが、ハマヒルガオはいつもの通り花を咲かせていました。波をかぶったのにです。
流砂からのイメージでしょうが、その詩には流浪のイメージがあるようです。
君の名はと、たずねし人あり、その人の名も知らず、今日砂浜にただひとりきて、浜昼顔にきいてみる(「君の名は」織井茂子)
ひとり旅立つ思い出に、旅行鞄につめてきた、浜昼顔よいつまでも、枯れるな、ぼくの愛の花(「浜昼顔」寺山修二詞、古賀政男曲、五木ひろし唄)
大汐やひるがお砂にしがみつき 一茶
ひるがおや流浪は我にゆるされず 真砂女
浜昼顔鶯が落とせし魚光り 宮下翆舟
浜昼顔烏賊焼くけむり今日も浴び 河野多希女
投網干す浜昼顔へ打ちひろげ 遠藤真砂明
浜昼顔とほき汽笛をわれも待つ 小野恵美子

磯根岬の汐だまりです。以下、磯根石を観察しながら、岬の南側に抜けます。

磯根石は、何だか知らないが「くるまれて」います。きぐるみは簡単には取れませんが、長年月波に洗われると取れていきます。

きぐるみが外れて石庭が登場しました。きぐるみの中は凝灰岩です。その表面はきれいに磨いたようにすべすべしています。

きぐるみがわずかに残ったもの。これだけでも外れるに10年くらいかかるでしょう。これだけしかついていなくても、たたいたくらいでは外せません。
中身の石はひし形に整形されて、まるで石の剣のようです。

小久保弁天山古墳の石室の天井石のひとつとして、これと同じ溶岩のような石があります。

磯根岬を南に回ってみると突然場面が変わります。左手砂丘の上、ハマヒルガオ最盛期にはピンクに染まることでしょう。

砂丘の上。コウボウムギに負けそうですが、ハマヒルガオもしっかりあります。砂丘の下の砂浜にモデルを置くと、立体感が出て面白い構図となりそうです。
岩瀬・磯根・観音下海岸の2016年オニシバ状況
岩瀬海岸。北側はオニシバの天下でした。砂丘の低いところにハマヒルガオの一群があって、その上の砂丘の頂上台地は一面のオニシバが占拠していました。
岩瀬海岸の南側は、オニシバの替わりに丘の上はコマツヨイグサが繁茂、その下の砂地にハマヒルガオがありました。
グリーンネット富津のフィールドワークの場、磯根海岸の漁業センター北側と南側には見事な密集ハマヒルガオが分布しています。磯根岬の横の海岸は、3年前までハマヒルガオに埋め尽くされていましたが、現在は、オニシバの丘と、粗配置のハマヒルガオの丘に二分割されてしまいました。
磯根岬の南側下から新舞子海岸までの砂丘はコウボウムギの中にハマヒルガオがわずかに混じる植生になります。さらにハマハイネズが一群存在しています。
大坪海岸には、駐車場跡地の草地があり、ここのハマヒルガオはコウボウムギに埋もれています。このほかにハマハイネズとハマゴウの二つの這い性樹木が繁茂している特異な場所です。